コストコの時給1500円に対して否定的意見は皆無!人手不足時代の賃金問題を解剖

外資系の超大型スーパーコストコ(COSTCO)
のアルバイト時給1500円がネット上を
賑わせています。

コストコはアメリカ発祥の会員制の超大型
スーパーでお馴染みで、その形態から
都市部郊外や地方に出店しています。

 

引用:https://www.gettyimages.co.jp/写真/photo-costco

 

そのコストコが人材を集めるために
アルバイトの時給を1500円〜としたことで、
郊外や地方に元々あった小売店などから
若者が流れている現象が起きているとのこと。

早速調査していきたいと思います。

コストコ出店地にある小売店などのコメント

コストコはその形態から広大な土地面積が
必要なため、ほとんどの店舗が郊外都市や
地方に出店しています。

引用:https://twitter.com/erui_LE/status/1681139970973777920

 

群馬県でもコストコが出店され、
アルバイト募集をしていました。

その時給が1500円以上となっていて、
元々その土地にあった小売店舗、
ガソリンスタンド、コンビニなどから
多くの若手が流れてしまっている
という
状況です。

というのも、郊外や地方店舗などほとんどの
場所ではアルバイトを雇う際に時給を
1000円以下に設定しているところ
ばかりなんです。

同じ時間労働するのであれば、より時給が
高いところで働きたいと思うのは当たり前です。

そういった地方都市小売店などでは、
この状況に対して悲観的なコメント
ばかりが目立ちます。

地元小売店などの反応
  • コストコが金に物を言わせて人をかき
    集めている
  • 地域を乱している
  • インボイス制度も始まるし、税金も
    増えて大変なのに人件費は上げられない
  • 時給1500円になるまでには何年も
    (最低5年)働かなくてはいけない
  • 最賃900円の地域に海外から
    時給1500円が襲来している
  • 1000円もいかない時給でスタートの
    群馬のバイトで太刀打ちできるはずがない
  • 高額の時給で人材をかき集められると
    厳しい

 

コストコの時給1500円に対して否定的意見は皆無!

そういった地元店などの反応の一方、
ネットでは「コストコ時給1500円」
対して反論する意見は、
ほぼ皆無状態です。

実際に時給800円時代なんていうのは、
10年以上前から変わらない

「日本の悪しき慣習」

が邪魔している場合も多いからです。

確かに、全てのモノの物価が上がって
いたり、生産コストが上がっていたりと、
人件費に回す余裕がないというのも
よくわかります。

ただ、こういったほとんどの小売業などの
店舗は、オーナーや店主が昔ながらの経営
を行っていたり、

「周りの店がそうだから」
どんぶり勘定のような時給設定をしていた
とか、自店の損益分岐を知らないどころか、
年間の経費分配もできていないと、

かなりいい加減な経営をしている
ことが浮き彫りになってきている
んです。

大型のショッピングモールなども同様で、
そこに出店している店舗(特にアパレル系や
飲食)の時給設定は平均が1000円程度
となっています。

一昔前なら時給1000円は、かなりいい
バイトであった時代もありましたが、
令和の今は

「魅力的でないところでは働きたくない」

という現実があります。

昔ながらの考えであれば、
「給料以外のところに魅力を感じろ」とか
「若いうちは苦労しろ」とか言われそう
ですが、こういう考え方自体が時代に
あっていないということです。

引用:https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20220805a.html

 

日本の最低賃金は上昇傾向にありますが、
それでも人間が当たり前に暮らしていける
生活水準を保とうとすると、かなり
ギリギリかもしれません。

ネットでの反応

Twitterから抜粋
  • そもそもアルバイトが低賃金でいる
    前提でのビジネスモデルは、長続きしない
  • 時給1500円は高額ではない
  • 時給1500円はギリギリ生活できるか
    どうかのラインだとおもう
  • 時給1500円は、週5で働いて手取り
    20万いくか、ってとこなんだよね。
    麻痺してる
  • そもそも生産性が低い企業が多いだけ
  • 嘆く地元の小売…じゃなくて見習って下さい
  • コストコの「時給1500円」に対して
    「そんなに出せない」と嘆く経営者は、
    安い時給で人を使うことに慣れすぎ
  • 人件費を削減するだけの企業は
    淘汰されるべき
  • 衝撃なのはいまだ1500円が「高時給」
    に入るという我が国の現状の方だと
    思います
  • コストコが高いんじゃなくて、
    日本の時給が低すぎるだけ
  • 個人でなく経済政策の結果
  • 今までどれだけ労働者を安く
    買い叩いてこき使ってきたんだろう
Yahooコメントから抜粋
  • 人は余っていますよ。その時給で
    来る人がいないだけ
  • 高い時給で募集をしてくれるなんて
    むしろ称賛されるべき
  • とても良い傾向
  • 企業の競争は必要だし、労働者も
    成果を出すこと、それに見合う対価を
    もらうことは必要
  • 今の物価水準を考えると、
    本来そのくらいが妥当
  • 正社員なら小売りでも月収30万~は
    欲しい
  • 不当に安すぎる賃金は改訂するべき
  • 日本がグローバルスタンダードに
    近づこうとしたいなら大企業から
    中小企業まで給与水準を上げて
    いかなければダメ
  • 時給800円台が異常
  • この金額は20代が単身者で
    アパート暮らしするのにギリギリの
    手取り
  • 良くも悪くも地方にいい刺激をもたらす
  • 日本の経営者の多く…特に地方の
    小企業や零細企業の経営者は、
    「働かせてやってる」という感覚が
    この令和になっても全く抜けてない
  • これを機にコンサルをいれて
    年間予算の割り振りをしっかりと
    見定めて
  • そもそも地方の求人が安すぎ

 

これらはあくまでネットでの意見ですが、
中には経営側の立場の人もいました。

 

とにかくコメント数が多く、ざっくり
見ましたがおそらく99%の人たちが
時給1500円に対して肯定的
でした。

否定的な意見は、やはりありませんでした。

 

 

人手不足時代の賃金問題

3年以上続いたコロナ禍の中、需要の
少なくなった産業からは人がどんどん
流出していきました。

当時交通インフラなんかはよくニュースに
挙げられていましたね。

「航空会社CAから農家へ転職」とか
「長距離バスの運転手から転職」という
ニュースなどは、かなりの頻度で
取り上げられていたのを覚えています。

コロナ禍が一段落して、観光業なども以前の
勢いが戻ってきたところも出てきている
ようです。

実際に、GWや7月の3連休なんかは、
観光地には人が溢れているとニュースでも
見ることができました。

ここで深刻なのが、各業界の人手不足です。

  • バスの運転手が足りない
  • 沖縄の観光業で人が足りない
  • 花火大会中止の原因は十分な
    警備や保安に人を割けない

と最近のニュースで見ました。

コロナ禍で転職せざるを得ない状況になり、
経済が回り始めたら今度は(離れていった)
人材を確保できない状況が起きています。

これは、ある程度想定できたことでは
ありますが、当時の状況を考えると想定
していても対策は難しい現状もあったの
でしょう。

しかし、コロナ禍で転職を余儀なくされた
人たちでも、いなくなった訳ではありません。

簡単に戻ってきてくれというわけにも
いきませんが、企業側の努力として戻るに
見合う対価を提示することはできる
はず。

経済産業庁や地方自治体などもこういった
問題に対しての助成金政策を細かく、
多く行っています。

ただそれを知らないだけなんです。

(知っていても、まずは企業の体制を整える
ことに使ってしまい、人件費に回すことを
後回しにしてしまう。)

きっかけはコロナだったかもしれませんが、
人手不足がなぜ起こっているのか、本当の
ところで理解できていない経営者が多い
のではないのでしょうか。

 

まとめ

政府が最低賃金アップを政策に掲げてから
しばらく経ちますが、依然日本全体で賃金が
上がっている傾向は多くありません。

様々な問題により、物価はどんどん
上がっています。

昨年から今年にかけてすでに10万点以上の
ものが値上げされている事実が存在しています。

つまり私たちが生活している中で、生活水準
を上げなくても支出は増えているということ
になります。

群馬県に進出した外資系企業コストコが
時給1500円のアルバイトを募集したことで、
話題になり、ネットではさまざまなコメント
が飛び交い、トレンドに入っていました。

今回は、今の日本が抱える少子高齢化、
税金問題、円安、コスト高などさまざまな
不景気問題がある中、時給1500円は
適正か否かというネットの反応を
まとめてみました。