2026年最新版として、日本国内のShopifyストア向けに実務ベースで厳選しています。
Shopifyでストアを運営していると、こんな悩みが出てきます。
- メール施策を始めたいけど、Shopify標準機能とKlaviyoどちらを使えばいいかわからない
- 日本のお客様相手なのに、管理画面が英語で設定が難しい
- リピート購入率(LTV)を上げたいが、何から手をつければいいか判断できない
メールマーケティングは新規流入に頼らず既存顧客から売上を作る、最もコストパフォーマンスの高い施策です。適切なアプリ選定と自動化フローを組むだけで、広告費ゼロで売上が底上げされます。この記事では、日本のShopifyストアで実際に使えるメール・LTV系アプリ5選を料金・日本語対応・機能・ストア規模別の向き不向きの観点で比較します。
比較表はそのままスプレッドシートに貼り付けたり、CSVでダウンロードしてクライアント提案に活用できます。
目次
Shopifyメールアプリ比較表|コピー・CSV対応
👉 迷ったらこの2つ
- 無料で始める・小規模ストア → Shopify Email
- 本格LTV改善・リピート購入重視 → Klaviyo
- 日本人顧客メイン → L Message(LINE連携)
| アプリ名 | 無料プラン | 有料プラン(最安) | 管理画面の言語 | オートメーション | 初心者向け | 向いているストア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Shopify Email | ✅ 月2,500通まで無料 | 従量課金($1/1,000通) | ◎ 完全日本語対応 | △ 基本のみ | ◎ | 小規模・初期EC・初心者 |
| Klaviyo | ✅ 250連絡先・500通/月 | $20/月〜(連絡先数に応じて変動) | △ 英語のみ | ◎ 業界最高水準 | △ | 中〜大規模D2C・アパレル・コスメ |
| Omnisend | ✅ 500通/月 | $16/月〜(Standard) | ○ サポートは日本語対応 | ○ SMS+メール統合 | ○ | 中規模・Klaviyoが難しいと感じるストア |
| CRM PLUS on LINE | ✅ LINE無料枠内で試用可 | $10/月〜(LINE公式費用は別途) | ◎ 完全日本語対応 | ○ LINEシナリオ配信 | ○ | 日本人顧客メイン・リピート商材全般 |
| Recart | ❌ トライアルのみ | $299/月〜 | △ 英語のみ | ○ カート放棄SMS特化 | △ | 大規模・カート離脱率改善が課題のストア |
※料金は2026年4月時点の公式情報をもとにしています。為替・プラン改定により変動する場合があります。
おすすめメール・LTVアプリ5選|詳細解説
① Shopify Email|無料で今すぐ始めるなら公式一択

Shopify管理画面にはじめから搭載されている公式のメール配信機能です。別アプリのインストールや初期設定は一切不要で、ストアの商品・顧客データとシームレスに連携しています。メール施策をゼロから始めるストアに最もリスクの低い選択肢です。
基本情報
- 料金:月2,500通まで無料、以降1,000通あたり約$1の従量課金
- 無料プラン:あり(月2,500通まで実質無料)
- 管理画面の言語:日本語完全対応
- 主な機能:メルマガ配信、セグメント送信、テンプレート選択、開封率・クリック率レポート、オートメーション(基本)
✅ メリット
- Shopify管理画面から直接操作できるため、新たなツールの学習コストがゼロ
- 顧客情報・購買履歴・商品データがそのまま使えるため、セグメントの設定が直感的
- 管理画面・テンプレート・サポートがすべて日本語対応済み
- 月2,500通以内であれば完全無料。小規模ストアは追加費用ゼロで運用できる
⚠️ デメリット
- カート放棄・ウィンバック・誕生日メールといった高度なオートメーションフローはKlaviyoに大きく劣る
- A/Bテストや詳細なセグメント条件の設定が限定的
- 連絡先が増えると従量課金になるため、大規模ストアではコストが高くなる場合がある
向いているストア
- 月商100万円未満・メール施策をこれから始める初期EC
- コストをかけずにシンプルなメルマガ配信を行いたいストア
- Shopify管理画面に慣れてきた後、LTV施策の入り口として使いたいストア
エンジニア目線のポイント:クライアントがメール施策に初めて取り組む場合、まずShopify Emailで「メールを送る習慣」を作るところから始めるのがおすすめです。一定の売上規模になったらKlaviyoへの移行を提案するロードマップが組みやすく、最初の導入コストもゼロで済みます。
② Klaviyo|本気でLTVを伸ばすなら業界標準のこれ

世界中のShopifyストアで最も導入されているメール+SMSマーケティングツールです。日本でも中規模以上のD2Cブランドやアパレル系ECでの導入が急増しています。「メールを送る」ではなく「購買行動に合わせて自動で最適なメッセージを届ける」という発想のツールです。
基本情報
- 料金:無料(〜250連絡先・500通/月)、$20/月〜(連絡先数に応じて変動)
- 無料プラン:あり(小規模ストアは無料から試せる)
- 管理画面の言語:英語のみ(メール本文・テンプレートは日本語設定可)
- 主な機能:メール・SMS自動化フロー、詳細セグメント、A/Bテスト、収益レポート、Klaviyo Reviews連携、予測LTV分析
✅ メリット
- 「カート放棄→1時間後にリマインド」「購入後7日→レビュー依頼」「90日未購入→ウィンバック」などのフローが視覚的に設計できる
- 購買履歴・閲覧履歴・メール開封状況などを組み合わせた細かいセグメント配信が可能
- 「このメールがいくらの売上に貢献したか」が収益ベースで可視化できる
- Klaviyo Reviewsと連携すれば、レビュー施策とメール施策を一元管理できる
⚠️ デメリット
- 管理画面がすべて英語のため、初心者・英語が苦手なストアオーナーには学習コストが高い
- 連絡先リストが大きくなるほど月額費用が上がる。1万人超えると費用が目立ってくる
- Shopify Emailと同時に使うと重複送信が発生する場合があるため、切り替え時の設定整理が必要
向いているストア
- 月商300万円以上・リピート購入率の改善を本格的に取り組みたいEC
- アパレル・コスメ・食品など定期購入・リピート商材を扱うD2Cブランド
- 広告費を抑えてLTV(顧客生涯価値)で利益を出す構造を作りたいストア
エンジニア目線のポイント:Klaviyoを導入したばかりのクライアントが最初に詰まるのが「日本語メールの文字化け対策」と「フォームのダブルオプトイン設定」です。導入時にこの2点を一緒に確認してあげるだけで、クライアントの満足度が大きく上がります。
③ Omnisend|SMS+メールを一本化・Klaviyoより直感的な操作性

Klaviyoと同じ領域をカバーしながら、UIの使いやすさと日本語サポートの充実度で差別化しているオールインワン型のマーケティングアプリです。メール・SMS・ブラウザプッシュ通知を1つの管理画面で統合管理できます。
基本情報
- 料金:無料(〜500通/月)、$16/月〜(Standard)、$59/月〜(Pro)
- 無料プラン:あり(月500通まで・基本オートメーション含む)
- 管理画面の言語:英語(サポートは日本語対応。メール・SMS本文は日本語設定可)
- 主な機能:メール・SMS・プッシュ通知の統合フロー、カート放棄・ウィンバック自動化、A/Bテスト、フォーム・ポップアップ作成
✅ メリット
- KlaviyoよりもUIが直感的で、フローの設計・テンプレート編集が初心者でも進めやすい
- メール・SMS・プッシュ通知を1つのオートメーションフローに組み合わせられる
- 日本語サポートが使えるため、設定でつまずいたときに問い合わせしやすい
- 無料プランでもカート放棄メールなどの基本オートメーションが使える
⚠️ デメリット
- 管理画面は英語のため、完全に日本語で操作できるわけではない
- 日本国内でのSMS配信は通信キャリアの制約があり、活用シーンは限定的になりやすい
- 高度なセグメント精度・予測LTV分析はKlaviyoに劣る
向いているストア
- Klaviyoを試したが難しく感じた・もう少し使いやすいツールを探しているストア
- メールとSMSを組み合わせた施策を低コストで試したい中規模EC
- サポートへの問い合わせを日本語でしたいストアオーナー
エンジニア目線のポイント:Klaviyoの導入を提案したが「英語が不安」と言われたクライアントへの代替案としてOmnisendは有効です。機能面ではKlaviyoに一歩譲りますが、「実際に使ってもらえるかどうか」が施策の成否を分けるため、操作性を優先するケースでは十分な選択肢になります。
④ CRM PLUS on LINE|日本人顧客にはLINE連携が最短ルート

日本のECにおいてメールの開封率が年々低下している一方、LINEの開封率はメールの5〜10倍とも言われています。CRM PLUS on LINEはShopifyとLINE公式アカウントを連携させ、購入後の自動メッセージ・セグメント配信・クーポン送付をLINE経由で実現するアプリです。
基本情報
- 料金:$10/月〜(LINE公式アカウントの月額費用は別途)
- 無料プラン:LINE公式アカウントの無料枠(月200通)内であれば実質無料から試用可能
- 管理画面の言語:完全日本語対応
- 主な機能:購入後のLINE自動配信、セグメント配信、クーポン・リッチメッセージ送付、再購入促進シナリオ、Shopifyの購買データとの連携
✅ メリット
- 日本人顧客への到達率・開封率がメールと比較にならないほど高い
- 管理画面・サポートが完全日本語対応のため、非エンジニアのクライアントでも運用しやすい
- 「購入完了→LINE友達追加を促す→クーポン自動送付→再購入」という日本向けのLTVフローを組みやすい
- 30〜50代をターゲットにするストアで特に効果が出やすい
⚠️ デメリット
- LINE公式アカウントの月額費用(無料〜$65相当/月)が別途かかる
- 効果を出すには「LINE友達追加」への誘導導線をストア側でしっかり設計する必要がある
- ShopifyとのWebhook連携設定が必要なため、初心者には初期設定がやや複雑
向いているストア
- 日本人顧客をメインターゲットにしたストア全般
- 美容・健康食品・食料品・ファッションなどリピート購入が見込める商材
- メールの開封率が低く、顧客との接点強化に課題を感じているストア
エンジニア目線のポイント:LINEへの友達追加導線は、購入完了ページのサンクスページにQRコードやリンクを設置するのが最も効果的です。Shopifyのテーマカスタマイズと組み合わせて、購入直後の熱量が高いタイミングで登録を促す設計を入れてあげると、クライアントへの提案価値が大きく上がります。
⑤ Recart|カート放棄をSMSで回収する特化型ツール

カート放棄メールの開封率が低下している課題に対して、SMS経由でのカート回収に特化したアプリです。Klaviyoほど多機能ではなく、「離脱した顧客をSMSで呼び戻す」という1点に集中して費用対効果を出す設計になっています。月商規模が大きく、カート離脱による機会損失が明確に見えているストア向けです。
基本情報
- 料金:$299/月〜(成果ベースのプランも選択可)
- 無料プラン:なし(無料トライアルあり)
- 管理画面の言語:英語のみ
- 主な機能:カート放棄SMS・ウィンバックSMS・購入後フォローアップ・割引クーポン自動添付
✅ メリット
- カート放棄という課題に特化しているため、ROIの計算と改善のPDCAが回しやすい
- メールよりも開封率が高いSMSを使うことで、見込み顧客への再アプローチ成功率が上がる
- 成果報酬型プランを選べる場合もあり、売上が立たない月のコストリスクを抑えられる
⚠️ デメリット
- 月額$299〜と費用が高いため、月商が一定規模にならないと費用対効果が合いにくい
- 日本国内でのSMS受信設定や迷惑メールフィルタの影響で、到達率が想定より低くなるケースがある
- 管理画面が英語のみのため、日本語に不慣れな担当者には設定のハードルが高い
向いているストア
- 月商1,000万円以上・カート放棄による損失を具体的な数字で把握しているストア
- すでにKlaviyoでメール施策を行っており、さらにSMSチャネルを追加したいストア
- カート離脱率の改善を優先KPIに設定しているEC担当者
エンジニア目線のポイント:Recartは日本市場では費用対効果が出にくいケースもあるため、導入前にカート放棄率と客単価から回収見込みを試算してからクライアントへ提案することをおすすめします。月商規模が小さいうちはKlaviyoのSMS機能で代替できる場合があります。
実務での使い分け|ストア規模・目的別ガイド
実際のクライアント案件では、以下のように提案することが多いです。
- メール施策をゼロから始める・コスト最優先:Shopify Emailからスタート。月商が安定してきたらKlaviyoへ切り替えを検討
- 本格的なLTV改善・オートメーション構築:Klaviyoを最初から導入。フロー設計の初期サポートをあわせて提案すると受注につながりやすい
- Klaviyoは難しい・操作しやすいツールが欲しい:Omnisendで代替。機能は一歩劣るが実際に使ってもらえる確率が上がる
- 日本人顧客へのリーチ率を最大化したい:CRM PLUS on LINEを導入してLINE経由のLTVフローを構築。メールと並行して使うのが効果的
- カート離脱率が高く月商規模が大きい:RecartでSMSカート回収を追加。Klaviyoと組み合わせて多チャネル化する
Shopify EmailとKlaviyoを同時に有効にしていると、同じ顧客に重複してメールが送られる場合があります。Klaviyoに切り替える際は必ずShopify Email側のオートメーションを無効化し、送信元の一本化を確認してから運用を開始してください。
まとめ
ShopifyのメールマーケティングアプリはShopify公式からLINE連携まで選択肢が広く、ストアの規模・ターゲット顧客・予算によって最適解が大きく変わります。まず自分のストア(またはクライアントのストア)がどのフェーズにあるかを確認してから選ぶことが重要です。
- まず無料で始めるならShopify Email(公式・日本語完全対応・導入ゼロ)
- LTV改善を本格化するならKlaviyo(業界標準・オートメーション最強)
- 使いやすさ重視ならOmnisend(SMS+メール統合・サポート日本語対応)
- 日本人顧客へのリーチ強化はCRM PLUS on LINE(LINE連携・完全日本語・高開封率)
- カート離脱の回収に特化するならRecart(SMS特化・大規模ストア向け)
比較表はページ上部からCSVダウンロードまたはコピーしてクライアント提案にそのままお使いください。アプリ選定やShopifyのメール施策設計でお困りの際はお気軽にご相談ください。


