2026年最新版として、実務ベースで厳選しています。
Shopify Flowは「何かできそう」とは知っていても、「何ができて・どう使えば案件になるか」まで整理できている人は多くありません。この記事では、Shopify Flowでできることを5つのカテゴリに整理し、実例・相場感・案件化のポイントを添えて完全網羅します。
この記事では、こんな疑問・悩みにお答えします:
- Shopify Flowで実際に何が自動化できるの?
- どのカテゴリが最も案件単価が高い?
- クライアントへの提案でどう使えばいい?
- 既存のFlow記事・LTV記事と組み合わせてどう設計する?
- エンジニアとして差別化できるFlowの使い方は?
目次
- 1 迷ったらここを見る:カテゴリ別クイックガイド
- 2 Shopify Flowとは:基本のおさらい
- 3 カテゴリ① 売上直結系|最も単価が取りやすい
- 4 カテゴリ② 業務効率化系|継続案件になりやすい
- 5 カテゴリ③ 不正・リスク対策系|困っているときに即決される
- 6 カテゴリ④ カスタマー対応自動化|運用代行・CSチームに刺さる
- 7 カテゴリ⑤ タグ設計・顧客セグメント|できる人が少ない=最大の差別化
- 8 全カテゴリの相場感・優先度まとめ
- 9 エンジニア目線:案件化するための3つの原則
- 10 関連記事:各カテゴリの詳細解説
- 11 Shopify Flow の実装・設計のご相談はこちら
- 12 まとめ
- 13 Shopifyをこれから始める方へ
迷ったらここを見る:カテゴリ別クイックガイド
- 最も単価が取りやすい → ① 売上直結系(LTV・VIP管理)
- 継続案件になりやすい → ② 業務効率化系(注文振り分け・在庫管理)
- 「困っている」クライアントに即決される → ③ 不正・リスク対策系
- CSチーム・運用代行に刺さる → ④ カスタマー対応自動化
- できる人が少ない=差別化できる → ⑤ タグ設計・顧客セグメント
- 実装のご相談 → お問い合わせフォームへ
Shopify Flowとは:基本のおさらい
Shopify Flowは、Shopify公式のノーコード自動化ツールです。Basicプラン以上のすべてのストアで無料で使えます(2023年7月〜)。「〇〇が起きたら△△する」というワークフローを管理画面で設定するだけで、様々な処理を自動化できます。
以前はShopify Plus限定の機能でしたが、現在は全プランに開放されています。また2026年6月30日に廃止されるShopify Scriptsの代替機能としても重要な役割を担っています。
⚠️ 2026年6月30日:Shopify Scriptsが完全停止します。割引・配送・支払いのカスタマイズにScriptsを使っているストアは、Shopify Functionsへの移行が必要です。詳しくはScripts→Functions移行ガイドをご参照ください。
カテゴリ① 売上直結系|最も単価が取りやすい
EC担当者・経営層が最もお金を払うカテゴリです。「売上が上がるか」が直接判断基準になるため、提案が通りやすく単価も上がりやすいです。
■ リピート・LTV最大化フロー
概要:購入後の顧客行動に合わせてメール施策を自動化し、2回目購入・クロスセル・リピートを促進します。
| ワークフロー名 | トリガー | アクション | 連携サービス |
|---|---|---|---|
| 購入後◯日でクロスセルメール | Order paid → Wait 30日 | Klaviyo / メール送信 | Klaviyo |
| 商品カテゴリごとのステップメール | Order paid(商品タグ条件) | カテゴリタグ付与 → Klaviyoトリガー | Klaviyo |
| 誕生月クーポン自動配布 | Scheduled(毎月1日) | birth_month_タグで顧客抽出 → メール送信 | Shopify Email / Klaviyo |
| 購入回数でセグメントタグ付与 | Order paid | seg_new / seg_repeat / seg_vip タグ付与 | Klaviyo |
💰 相場感:50,000〜300,000円(設計の複雑さ・Klaviyo連携の有無で変動。月次運用サポートで継続収益化できる)
📌 案件化のポイント:「リピート率が〇%上がりました」という実績が次の案件を呼びます。KPIをセットで提案するのが鍵です。詳しくはAI×Klaviyo×Shopify FlowのLTV設計書をご参照ください。
■ VIP顧客管理・ロイヤルティ自動化
概要:累計購入額・購入回数に応じてVIPタグを自動付与し、会員ランクに応じた特典・通知を自動化します。
| ワークフロー名 | トリガー | アクション | 条件 |
|---|---|---|---|
| 累計購入額でVIPタグ自動付与 | Order paid | seg_vip タグ追加 | 累計購入額 ≥ 50,000円 |
| 会員ランクに応じた特典メール | Customer tag added(seg_vip) | VIP認定メール送信 | — |
| ポイント失効前通知 | Scheduled(毎日) | 失効30日前の顧客へメール | ポイントアプリ連携 |
| 高額単発購入者への即時VIP昇格 | Order paid | seg_vip タグ追加+スタッフ通知 | 注文金額 ≥ 30,000円 |
💰 相場感:80,000〜200,000円(ポイントアプリ連携込みで単価が大幅に上がる)
📌 案件化のポイント:「VIP顧客のLTVは通常顧客の〇倍」という数値を提案前に出せると意思決定が早まります。easyPoints・ポイントポン等のポイントアプリとのセット提案が高単価化のカギです。
カテゴリ② 業務効率化系|継続案件になりやすい
制作会社・運用代行がよく売るカテゴリです。「一度設定したら終わり」ではなく、ストアの成長に合わせて継続的な改善が必要になるため、長期案件に発展しやすいです。
■ 注文処理の自動振り分け
概要:商品カテゴリ・注文属性に応じて自動でタグ付与・フルフィルメント先の振り分けを行います。中規模以上のECで特に必要とされます。
| ワークフロー名 | トリガー | アクション | 効果 |
|---|---|---|---|
| 商品カテゴリごとに注文タグ付与 | Order created | 商品タグを読み取り注文タグを付与 | 倉庫・担当者への振り分け効率化 |
| BtoB注文フラグ付け | Order created | 会社名入力あり → 「法人注文」タグ付与 | 法人対応フローの自動化 |
| コンビニ払い期限切れの自動キャンセル | Scheduled(毎日) | 期限超過注文を自動キャンセル+在庫戻し | 手動管理の撲滅・在庫ロス防止 |
| 代引き注文の自動確認メール | Order created(支払い方法:COD) | CS担当へ確認依頼メール自動送信 | COD受け取り拒否リスクの低減 |
💰 相場感:30,000〜150,000円(ストア規模・倉庫連携の複雑さで変動)
📌 案件化のポイント:「月何時間の手動作業が削減できるか」を数値化して提案すると費用対効果が明確になります。WMS(ロジクラ・ネクストエンジン等)との連携をセットにすると高単価化できます。
■ 在庫・商品管理の自動化
概要:在庫数の変化に応じて商品の公開・非公開を自動制御し、アラート通知まで自動化します。
| ワークフロー名 | トリガー | 条件 | アクション |
|---|---|---|---|
| 在庫切れで商品を自動非公開 | Inventory quantity changed | 在庫数 = 0 | 商品ステータスを Draft に変更 |
| 再入荷で商品を自動公開 | Inventory quantity changed | 在庫数 ≥ 1(かつ直前が0) | 商品ステータスを Active に変更 |
| 低在庫アラートをSlackに送信 | Inventory quantity changed | 在庫数 ≤ 5 | Slack通知(商品名・在庫数) |
| 在庫少でセールタグ自動付与 | Inventory quantity changed | 在庫数 ≤ 3 | 「残りわずか」タグ付与 |
💰 相場感:20,000〜100,000円(倉庫連携・WMSとのセット提案で高単価化)
📌 案件化のポイント:「売り切れなのに商品ページが表示されたままになっていた」という経験がある事業者には即決されます。在庫管理システム(ロジクラ・スマレジ等)との連携をセットにするとさらに単価が上がります。
カテゴリ③ 不正・リスク対策系|困っているときに即決される
地味に見えますが、「実際に被害が出た」経験のある企業は即決します。トラブル経験のあるECほど予算が出やすいカテゴリです。
■ 不正注文検知・決済制御
| ワークフロー名 | トリガー | 条件 | アクション |
|---|---|---|---|
| 高額注文の手動確認フロー | Order created | 注文金額 ≥ 50,000円 | 注文を保留+CS担当にSlack通知 |
| リスクスコア高の注文フラグ | Order created | Shopifyリスクレベル = HIGH | 「要確認」タグ付与+担当者メール通知 |
| 同一顧客の連続注文検知 | Order created | 24時間以内に同一メールで3件以上 | 「連続注文」タグ+Slack通知 |
| 海外発送先への高額注文アラート | Order created | 配送先が国外+金額 ≥ 30,000円 | 「海外高額」タグ+担当者通知 |
💰 相場感:30,000〜100,000円(Slack連携・複数条件の組み合わせで変動)
📌 案件化のポイント:「チャージバックで〇万円の損失が出た」「不正注文が続いていて困っている」という状況のクライアントには即決されます。トラブル経験のある企業への提案に最も向いています。
カテゴリ④ カスタマー対応自動化|運用代行・CSチームに刺さる
カスタマーサポートチームや運用代行会社が「欲しい」と思う自動化です。CS担当者の工数削減が直接数値化できるため、提案が通りやすいです。
■ 通知・アラート系の自動化
| ワークフロー名 | トリガー | アクション | 使用ツール |
|---|---|---|---|
| 新規注文をSlackに即時通知 | Order created | 注文情報をSlack #注文チャンネルに投稿 | Slack |
| 下書き注文のCSフォローアップ | Draft order created | CS担当者にメール通知(顧客情報付き) | 内部メール |
| 返金・キャンセル後のCS連絡 | Refund created | 「返金済み」タグ付与+Slack通知 | Slack |
| 長期未発送注文のアラート | Scheduled(毎日) | 受注から5日以上未発送 → 担当者通知 | Slack / メール |
| クレーム対応フラグの自動付与 | Order tagged(「クレーム」タグ手動付与時) | 上長へのエスカレーション通知 | Slack / メール |
💰 相場感:20,000〜80,000円(Slack連携・通知先の複雑さで変動)
📌 案件化のポイント:「CSチームが毎日手動でチェックしている」業務を洗い出して自動化提案するのが鍵。「月何時間削減できるか」を具体的に試算して提案すると予算が取りやすくなります。
カテゴリ⑤ タグ設計・顧客セグメント|できる人が少ない=最大の差別化
このカテゴリは「できる人が少ない」ため差別化につながる領域です。単なるFlow設定ではなく、ビジネス戦略と顧客データを結びつける設計力が必要です。
■ タグベースの顧客セグメント設計
| セグメント名 | タグ名 | 条件 | 活用先 |
|---|---|---|---|
| 新規顧客 | seg_new | 購入1回・30日以内 | ウェルカムシリーズ |
| リピーター | seg_repeat | 購入2〜4回・90日以内 | クロスセル・アップセル |
| VIP顧客 | seg_vip | 購入5回以上 or 5万円以上 | VIPロイヤリティシリーズ |
| 離脱予備軍 | seg_atrisk | 91〜180日購入なし | ウィンバックシリーズ |
| 誕生月 | birth_month_05 | 誕生月が当該月 | 誕生月クーポン配信 |
| 商品カテゴリ別 | cat_skincare 等 | 購入商品カテゴリ | カテゴリ別ステップメール |
💰 相場感:50,000〜200,000円(セグメント設計+Flow実装+Klaviyo連携のフルパッケージで)
📌 案件化のポイント:タグ設計は「一度正しく設計すると、すべてのマーケ施策の基盤になる」という価値を伝えることが重要です。「タグがないと何もできない」→「まずタグ設計から」という流れで案件を起こすのが有効です。
全カテゴリの相場感・優先度まとめ
| カテゴリ | 相場感 | 継続案件化 | 提案の刺さりやすさ | 優先度 |
|---|---|---|---|---|
| ① 売上直結系 | 5〜30万円 | ◎(月次運用) | ◎(売上直結) | 🥇 最優先 |
| ② 業務効率化系 | 2〜15万円 | ◎(改善継続) | ○(工数削減) | 🥈 高 |
| ③ 不正対策系 | 3〜10万円 | △(単発多め) | ◎(困っていれば即決) | 🥉 中(状況次第) |
| ④ CS自動化系 | 2〜8万円 | ○ | ○(CS担当に刺さる) | 中 |
| ⑤ タグ設計系 | 5〜20万円 | ◎(全施策の基盤) | ○(差別化できる) | 🥇 最優先(組み合わせで) |
※相場感は2026年4月時点の市場参考値です。ストアの規模・連携サービスの複雑さにより大きく変動します。
エンジニア目線:案件化するための3つの原則
原則①:「タグ設計」を最初の提案に入れる
どのカテゴリの自動化も、最終的には「顧客タグ」を基盤として動きます。最初にタグ設計を整えることで、後続のすべての施策(Klaviyo連携・セグメント管理・誕生月クーポン等)がスムーズに動きます。「まずタグ設計から始めませんか」という提案が、継続案件への入口になります。
原則②:「削減できる工数」か「増える売上」を数値で示す
「便利になります」では案件になりません。「月〇時間の手動作業が削減できます」「リピート率が〇%向上した事例があります」という数値を添えることで、費用対効果が明確になります。提案前に現状の業務フローをヒアリングして具体的な数値を試算する習慣をつけてください。
原則③:「初期構築+月次運用」のセット提案で継続収益を作る
Flow設定は「作ったら終わり」ではありません。Shopifyのバージョンアップ・商品ラインの変更・新しいセグメントの追加など、継続的なメンテナンスが必要です。初期構築費+月次運用料のセット提案が継続収益の基盤になります。
関連記事:各カテゴリの詳細解説
Shopify Flow の実装・設計のご相談はこちら
Shopify Flow 設計・実装サポート
この記事で紹介したワークフローの実装・タグ設計・Klaviyo連携・月次運用サポートをご希望の方はお気軽にご相談ください。月商500万円以上のShopify ECストアを中心に対応しています。
まとめ
- 最も単価が取りやすいのは売上直結系(LTV・VIP管理)。KPIをセットで提案することが鍵
- 継続案件になりやすいのは業務効率化系。WMS連携とセットで高単価化できる
- 即決されやすいのは不正対策系。トラブル経験のある企業への提案に向いている
- 差別化できるのはタグ設計・セグメント系。できる人が少ないため競合が少ない
- 「初期構築+月次運用」のセット提案が継続収益の基盤。単発で終わらせない設計が重要
Shopify Flowの設計・実装についてご不明な点があればお気軽にご相談ください。
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