ShopifyでBtoB卸販売を自動化する方法2026|一元管理で仕事量を半分にする完全ガイド

2026年最新版として、実務ベースで厳選しています。

「2026年4月アップデート:全プランで無料開放されました」
記事を読む→Shopify B2B機能が全プランに無料開放

「卸の注文は今もFAX・電話・メールで受けている」「Shopifyでネットショップは持っているが、BtoB卸はExcelとスプレッドシートで別管理している」「BtoCとBtoBをひとつの管理画面でまとめたい」——こうした状況のEC事業者は、日本に非常に多いです。

この記事では、ShopifyでBtoB卸販売を始める・または移行するための完全ガイドを提供します。なぜShopifyが卸販売に向いているのか・基本設定手順・日本市場に特化したアプリ選定・既存サービスからの移行方法まで順を追って解説します。

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請求書・領収書・納品書・見積書のPDF出力設定・インボイス制度対応・SKU/バーコード設定・掛け払い設定など日本のBtoB商習慣に特化した実装手順はnoteで公開しています。

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この記事でわかること

  • ShopifyでBtoB卸販売をやるべき3つの理由
  • BtoB機能の3つの実装方法と選び方
  • 基本設定手順(顧客タグ・卸売価格・支払い方法)
  • 日本市場向けBtoBアプリ4選の比較
  • 既存サービス(Bカート・スプレッドシート・FAX)からの移行方法

なぜShopifyでBtoB卸販売をやるべきか:3つの理由

🔗
BtoCとBtoBを一元管理できる
在庫・注文・顧客・売上データがひとつの管理画面に集約される。別々のシステムを行き来する手間がゼロになる
受注業務が自動化される
FAX・電話・メールで受けていた注文がオンライン化。在庫確認の電話がほぼゼロになった事例もある
💰
取引先ごとの価格設定が可能
顧客タグで取引先を分類し、A社は30%オフ・B社は20%オフという価格設定をシステムで自動管理できる
📊
売上データが可視化される
どの取引先が・いつ・何を・いくら発注しているかがリアルタイムで把握できる。ExcelやGoogleスプレッドシートへの転記作業がなくなる

日本でのBtoB受注は長らくFAX・電話・メール・Excelが主流でした。しかし2026年現在、BtoB EC化率は43.1%まで上昇しており、卸取引のオンライン化は急速に進んでいます。先行してデジタル化した企業が「在庫確認の電話がほぼゼロになった」「月間数百件の手入力作業が消えた」という実績を出しています。

⚠ 「BtoBはShopify Plusじゃないとできない」は古い認識です
Shopify PlusのB2B on Shopify機能は高機能ですが月額$2,300〜かかります。通常プラン+アプリの組み合わせで、月商数千万円規模までは十分対応できます。この記事では通常プランでもできるBtoB実装方法を中心に解説します。

BtoB機能の3つの実装方法:あなたはどれを選ぶべきか

方法 月額コスト 向いている規模 難易度
① パスワード保護+タグ管理 Shopifyプランのみ 取引先10社以下・シンプルな価格体系 ★☆☆(簡単)
② 通常プラン+卸売アプリ Shopifyプラン+$39〜/月 取引先数十社・顧客ごとの価格設定が必要 ★★☆(中程度)
③ Shopify Plus(B2B on Shopify) $2,300〜/月 大規模・複雑な商流・与信管理が必要 ★★★(高度)
💡 迷ったら②(通常プラン+B2B Wholesale Hub)から始める
月商が数千万円規模に達するまでは②で十分対応できます。Shopify Plusへの移行は「取引先が100社以上・複雑な与信管理が必要・カスタム帳票が複数必要」になってから検討してください。

基本設定手順:この順番でやればOK

1

取引先ごとに顧客タグを付与する

Shopify管理画面 顧客 対象の顧客を選択 タグを追加

顧客タグがBtoB管理の基本です。例えば「wholesale」「vip-partner」「30off」などのタグを取引先に付与することで、卸売アプリが自動的にそのタグを持つ顧客に卸売価格を適用します。

推奨タグ設計例:

  • wholesale:卸売顧客全般(卸売価格を適用する顧客)
  • wholesale-30:定価から30%オフの取引先
  • wholesale-20:定価から20%オフの取引先
  • wholesale-vip:VIP取引先(特別価格・優先対応)
2

卸売顧客向けのアカウント登録フォームを設置する

新規取引先からの申請を受け付けるためのフォームを設置します。Shopify Formsアプリ(無料)でカスタムフォームを作成し、申請者の会社名・担当者名・電話番号・取引希望内容などを収集します。申請後は管理画面でタグを手動付与(または自動化)します。

3

卸売価格を設定する(B2B Wholesale Hub)

B2B Wholesale Hub管理画面 Discounts Create discount

顧客タグごとに割引率を設定します。「wholesaleタグを持つ顧客は全商品30%オフ」という設定が数分で完了します。商品カテゴリ別・バリアント別の価格設定も可能です。

4

卸売顧客向けの支払い方法を設定する

日本のBtoB取引では以下の支払い方法が一般的です。Shopifyでは以下の方法で対応できます。

  • 銀行振込(後払い):手動支払いを有効化し、注文完了後に請求書を発行する運用。Shopify管理画面 → 設定 → 支払い → 手動支払い方法 → 「銀行振込」を追加
  • 掛け払い・後払い:Paid(BtoB後払い)アプリとラクーンフィナンシャルの契約で対応
  • NET30/NET15(月末締め翌月払い):B2B Wholesale HubのNet Terms機能で対応
5

最低注文数量・最低注文金額を設定する

卸取引では「1ロット12個以上から」「最低注文金額3万円以上」といった制限が一般的です。B2B Wholesale Hubの「Order Minimums」機能で、顧客タグごとに最低注文数量・金額を設定できます。条件を満たさない場合はチェックアウトに進めないよう制御できます。

日本市場向けBtoBアプリ4選

出典:ShopifyAPPストア「SAKUシンプル領収書|領収書等書式自動発行【軽減税率対応】」
日本語対応 帳票発行・必須
$4.99/月
年払い$47.88・20%オフ
7日間無料体験

日本の商習慣に特化した帳票発行アプリ。インストール直後から領収書・請求書・見積書・納品書の発行が可能。お客様自身がマイアカウントから発行できる仕組みで、ストア側の対応工数をゼロに近づけられます。

  • 領収書・請求書・見積書・納品書の発行(お客様自身も発行可能)
  • インボイス制度・軽減税率対応(日本対応)
  • BtoB向け:銀行振込注文での未払い時も顧客が見積書を発行可能
  • 管理画面からの一括発行にも対応
  • Dawnテーマ対応済み
⚠ 「新しいお客様アカウント」は一部非対応。クラシックアカウントが推奨
出典:ShopifyAPPストア「Mixlogue Quick Order Printer」
日本語対応 帳票一括印刷
$9/月
7日間無料体験

帳票印刷・PDF出力に特化した日本対応アプリ。複数の帳票を一括作成・印刷できるため、受注数が多いBtoB事業者に向いています。送り状データの出力まで対応しており、発送業務も一元化できます。

  • 領収書(明細あり/なし)・納品書(金額あり/なし)・請求書・見積書の一括印刷
  • インボイス制度対応・社印(角印)の画像登録可能
  • ヤマトB2クラウド・佐川急便e飛伝Ⅲ・日本郵便クリックポスト対応の送り状CSV出力
  • Shopify Flow連携・BtoB向けplus*プランあり(受注管理システムとして利用可)
  • テンプレート切り替え機能(随時追加)
💡 送り状データまで一括で処理したいBtoB事業者はこちらを推奨。SAKUシンプル領収書より高機能
出典:ShopifyAPPストア「B2B Wholesale Hub」
英語のみ 卸売価格設定・中核
$39〜/月
Basic $39 / Professional $69 / Premium $99
年払いで10%オフ・14日間無料体験

顧客タグで卸売価格を設定する中核アプリ。「Built for Shopify」認定済みで安定性・互換性が高いです。管理画面は英語のみですが、設定自体はシンプルで、ClaudeやChatGPTを使った操作補助で問題なく使えます。

  • 顧客タグごとのパーセンテージ割引・カスタム価格設定
  • バリアント単位の個別価格設定(Professionalプラン以上)
  • 最低注文数量・最低注文金額の設定(Professionalプラン以上)
  • NET30/NET15の支払い条件設定(後払い期日管理)
  • 数量ブレーク(まとめ買い割引)・クイック注文フォーム
  • 商品ロック(卸売顧客以外には商品を非表示)
⚠ 管理画面は英語のみ。「このB2B Wholesale Hubの設定画面の意味を日本語で教えて」とClaudeに聞きながら進めると効率的
出典:ShopifyAPPストア「Paid(BtoB後払い)」
日本語のみ アプリ自体は無料
無料
※別途ラクーンフィナンシャルとの契約が必要

日本のBtoB取引に特有の「掛け払い(後払い)」に対応するアプリ。株式会社ラクーンフィナンシャルが提供するBtoB後払い決済サービス「Paid」とShopifyを連携させます。与信審査から請求確定・代金回収まで代行してもらえるため、売掛金管理の手間を大幅に削減できます。

  • BtoB後払い決済(掛け払い)の自動化
  • 会員登録・請求確定・会員ステータスのリアルタイム反映
  • 与信管理・未回収リスクの代行(ラクーンフィナンシャルが保証)
  • 日本語のみ・日本市場専用サービス
⚠ アプリのインストールに加え、別途「Paid(BtoB後払い)」決済アプリのインストールとラクーンフィナンシャルとの契約が必要。まず公式サイトで審査・契約を完了してからアプリを導入する

日本のBtoB商習慣でよく必要になる設定一覧

必要な機能 対応方法 難易度
請求書・領収書・納品書のPDF発行 SAKUシンプル領収書 または Mixlogue Quick Order Printer ★☆☆
インボイス制度(適格請求書)対応 上記アプリが対応済み・登録番号をアプリ設定に入力するだけ ★☆☆
掛け払い・月末締め翌月払い Paid連携 または B2B Wholesale Hub のNet Terms機能 ★★☆
取引先ごとの価格設定(掛け率) B2B Wholesale Hub で顧客タグごとに割引率を設定 ★☆☆
SKU・バーコード設定 Shopify標準機能(商品 → バリアント → SKU・バーコード欄) ★☆☆
最低注文数量の設定 B2B Wholesale Hub(Professionalプラン以上) ★☆☆
送り状の発行(ヤマト・佐川・郵便) Mixlogue Quick Order Printer のCSV出力機能 ★☆☆
卸売商品カタログのPDF出力 note有料記事で詳細解説 ★★☆
電子帳簿保存法への対応 freee・マネーフォワードとのAPI連携 または 専用ストレージアプリ ★★☆
💡 詳細な設定手順はnoteで解説しています
請求書PDF発行の具体的な設定手順・SKUとバーコードの一括設定・卸売カタログのPDF出力・インボイス制度の登録方法など、日本のBtoB商習慣に特化した実装手順は連動したnote有料記事で詳しく解説しています。

既存サービスからの移行方法(ざっくりガイド)

現在の状況 移行の考え方 優先度
FAX・電話で受注中 既存取引先に「Shopifyで発注できるようになりました」と案内。最初は並行運用(FAX+Shopify)から始めて、3〜6ヶ月かけて移行するのが現実的 段階的に
Googleスプレッドシート・Excelで受注管理中 既存の顧客リストをCSVでShopifyにインポート。顧客データの移行は管理画面 → 顧客 → インポートから。取引先タグも同時に付与できる 早期に移行推奨
Bカートなど専用BtoBカートを使用中 商品データをCSVエクスポート → ShopifyにCSVインポート。顧客データも同様に移行。価格設定はB2B Wholesale Hubで再設定が必要。並行期間を3ヶ月設けて取引先に周知する 計画的に移行
楽天市場・Yahoo!ショッピングでBtoB販売中 モール側の契約・手数料を確認しながら、自社Shopifyへの移行メリット(手数料削減・データ一元化)を取引先に説明。移行インセンティブ(初年度割引等)を設けると移行率が上がる 長期的に検討

移行時の共通チェックリスト

□ 既存顧客データのCSVエクスポート
□ 商品データ(SKU・価格・在庫)のCSVエクスポート
□ ShopifyへのCSVインポート・データ確認
□ 顧客タグの付与(卸売区分・価格グループ)
□ 支払い方法の設定(銀行振込・掛け払い)
□ 帳票発行アプリの設定(領収書・納品書)
□ 取引先への案内メール・移行スケジュールの共有
□ 並行運用期間の設定(最低1〜3ヶ月推奨)

2026年、BtoBでもAI活用が競争優位になる

2026年のBtoB EC運営において、AIを活用しているかどうかが業務効率に大きな差を生んでいます。

🤖 Claude・ChatGPT・Gemini・Perplexityの実践的な活用法

Claude(Anthropic):Shopify SidekickはClaude Sonnetで動作しています。取引先への案内メール・卸売規約文書・商品説明文の日本語作成でClaudeが特に威力を発揮します。「この取引先企業向けに、Shopifyで卸注文ができるようになったことを伝えるメールを書いて」という指示が効果的です。また英語のみのB2B Wholesale Hub管理画面の操作もClaudeに「このスクリーンショットの意味を日本語で教えて」と聞きながら進められます。

ChatGPT:卸売条件・取引基本契約書のたたき台作成・Q&Aリストの大量生成に便利。

Perplexity:BtoB EC業界の最新トレンド・競合他社の卸売条件リサーチに活用できます。

「そこが知りたかった」Q&A

Q. BtoCストアとBtoBストアは分けるべき?

A. 原則として分けないことをおすすめします。同じストアで顧客タグを使って出し分けることで、在庫・注文・顧客データが一元管理できます。ただし「卸専用の商品ラインナップを持ちたい」「BtoC顧客に卸価格を見せたくない」という場合は、商品ロック機能(B2B Wholesale Hubのプレミアムプラン)を使うか、サブドメインでストアを分ける方法があります。

Q. Shopify Plusは必要?

A. 月商数千万円規模・取引先100社以上・複雑な与信管理が必要になるまでは通常プラン+アプリで十分対応できます。Shopify Plusは月額$2,300〜かかるため、現状の規模で必要かどうかを慎重に判断してください。

Q. 消費税の処理はどうする?

A. BtoB取引では「税抜価格で表示・税込合計を請求書に記載」という形式が一般的です。Shopifyでは管理画面 → 設定 → 税金で税抜・税込の表示切り替えができます。また、卸売顧客向けには税抜価格表示、一般向けには税込価格表示という出し分けも顧客タグで実現できます。

Q. 既存のBtoBシステムと在庫データを連携できる?

A. ShopifyはAPI経由で外部システムとの連携が可能です。基幹システム・ERPとの連携はカスタム開発が必要になりますが、スプレッドシート・CSV管理程度であれば手動インポートで十分対応できます。

エンジニア目線のポイント

ShopifyでのBtoB実装で最も重要なのは「顧客タグ設計を最初に決めること」です。タグの命名規則が後から変わると、アプリの価格設定・Flowの自動化・レポートの全てを作り直す必要が出てきます。最初に「どの取引先に・何というタグを・どんな価格設定で」という設計書を作ってから実装に入ることで、後からの修正が大幅に減ります。

帳票アプリについては、受注数が少ない(月100件以下)場合はSAKUシンプル領収書($4.99/月)で十分です。送り状まで一括処理したい・受注数が多い場合はMixlogue Quick Order Printer($9/月)を選ぶことをおすすめします。両アプリとも日本語対応・インボイス制度対応済みなので、この2択から始めてください。

2026年以降、BtoB ECのデジタル化は日本でも加速しています。「まだFAXでいい」という取引先も、若い担当者への世代交代や業務効率化への圧力から、数年内にオンライン発注へ移行していくことが予想されます。今から仕組みを整えておくことで、移行コストを最小限に抑えられます。

まとめ

  • ShopifyでBtoBを一元管理することで、FAX・電話・Excel管理の手間が大幅に削減できる
  • 通常プラン+B2B Wholesale Hub($39/月〜)で月商数千万円規模まで対応できる
  • 顧客タグが全ての基本:最初にタグ設計を決めてから実装に入る
  • 帳票発行はSAKUシンプル領収書(シンプル向け)またはMixlogue Quick Order Printer(大量処理向け)で対応
  • 掛け払い・後払いはPaid(ラクーンフィナンシャル)で日本の商習慣に対応できる
  • 既存サービスからの移行は3〜6ヶ月の並行期間を設けて段階的に行う

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📝 日本のBtoB商習慣に対応した実装手順はnoteで

・請求書・領収書・納品書・見積書のPDF出力設定手順
・インボイス制度対応の具体的な設定方法
・SKU・バーコードの一括設定方法
・卸売カタログのPDF出力方法
・掛け払い・後払いの設定手順
・電子帳簿保存法対応

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