Shopify B2B機能が全プランに無料開放|2026年4月アップデートで中小ECが変わる設定手順と注意点

🎉 2026年4月2日、Shopify B2B機能が全プランに無料開放されました。約4年間Shopify Plus限定だったネイティブB2B機能が、BasicプランからAdvancedプランまで追加費用ゼロで使えるようになりました。「卸売はPlusでないとできない」という常識が変わった今、中小規模のEC事業者にとって何が変わり、何が変わらないのかを正確に解説します。

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📋 目次

  1. 何が変わったか:全プラン開放の概要
  2. 全プランで使えるようになった機能一覧
  3. Plusプラン限定のまま変わらない機能
  4. Before/After:開放前後の比較
  5. 実際の設定手順(管理画面での操作)
  6. 日本の商習慣との注意点
  7. AIを使ったB2B運用効率化

1. 何が変わったか:全プラン開放の概要

✅ 公式発表(2026年4月2日)

ShopifyはB2B on Shopifyの全プラン開放を正式発表。Basic・Grow・Advancedプランのストアが、これまでPlus限定だったネイティブB2B機能を追加費用なしで利用できるようになった。グローバルB2B EC市場は36兆ドル規模であり、「B2Bは大企業だけのもの」という前提をShopifyがプロダクトで壊しにきた。

これまでB2B機能を使うには2つの選択肢しかなかった。

⏪ 開放前(〜2026年4月1日)

・B2B機能 → Shopify Plus(月額$2,300〜)限定
・通常プランでB2Bをやるにはサードパーティアプリが必要
・BtoCとBtoBで管理画面・データが分断
・アプリ費用が月$30〜$100以上かかるケースも
・設定が複雑で専門知識が必要

⏩ 開放後(2026年4月2日〜)

・B2B機能 → Basic〜Advancedプランで無料
・アプリ不要でネイティブB2B機能が使える
・BtoCとBtoBを同じ管理画面で一元管理
・追加費用ゼロ
・設定がシンプルになった

💡 エンジニア目線のポイント

「受注から在庫・請求まで、データが1か所に集まる」ことの価値は大きい。これまでBtoCとBtoBで別システムを使っていた事業者は、管理工数が大幅に削減できる。展示会で出会ったバイヤーに「卸もやっています」と言える基盤が、追加投資なしで手に入るということだ。

2. 全プランで使えるようになった機能一覧

機能 内容 対応プラン
企業プロフィール(Company Profiles) 取引先企業ごとにプロフィールを作成。担当者・支払い条件・配送先を管理できる 全プラン
カスタムカタログ(最大3つ) 取引先ごとに個別の商品ラインナップ・価格を設定。非公開商品の設定も可能 全プラン
ボリュームディスカウント 購入数量に応じた自動割引。「10個以上で15%OFF」などの設定が可能 全プラン
数量ルール 最低注文数・注文単位(ロット)の設定。「6個単位でのみ購入可能」など 全プラン
支払い条件設定 「月末締め翌月末払い(NET30/NET60)」などの後払い条件が設定可能 全プラン
B2B専用ストアフロント BtoCと同じURL・管理画面でBtoB向けの表示を切り替え可能(ハイブリッドストア) 全プラン
クイックオーダーフォーム SKU・商品番号で複数商品を一括追加できる法人顧客向けのフォーム 全プラン
⚠️ カタログの上限に注意:3カタログの上限は「全B2Bマーケット横断での合計」です。1つのマーケットに3つ割り当てると、他マーケットには追加不可になります。複数マーケット展開を予定している場合はPlusプランの検討も視野に入れてください。

3. Plusプラン限定のまま変わらない機能

機能 内容 対応プラン
カタログの直接割り当て 企業・ロケーション単位への直接割り当て。全プランはMarkets経由のみ Plus限定
部分支払い・デポジット 注文の一部を先払いし、残額を後払いする分割決済 Plus限定
カタログ4つ以上 3カタログを超える設定が必要な場合 Plus限定
高度なスクリプト・カスタマイズ B2B専用の複雑なチェックアウトカスタマイズ Plus限定
💡 どのプランを選ぶべきか

取引先が10社以下・カタログが3種類以内・シンプルな価格設定であればBasic〜Advancedプランで十分。取引先が増えて複雑な掛け率管理・分割決済が必要になった段階でPlusへの移行を検討するのがコストパフォーマンスが良い。まず通常プランで始めてPlusにスムーズに移行できる設計になっている。

4. Before/After:開放前後の比較

項目 開放前 開放後
月額コスト Plus:$2,300〜/月
または外部アプリ:$30〜$100/月
Basic〜Advancedプラン料金のみ
追加費用ゼロ
取引先管理 スプレッドシートや別システムで管理 Shopify管理画面で一元管理
価格設定 アプリ経由・手動タグ設定が必要 カタログ機能でネイティブに設定
注文最低数量 アプリが必要 標準機能で設定可能
BtoC/BtoB共存 難しい・システムが分断されがち 同じストアで自然に共存可能

5. 実際の設定手順

企業プロフィールの作成

1
Shopify管理画面 → 「顧客管理」→「企業」→「企業を追加」をクリック
2
企業名・担当者情報・配送先住所を入力する
3
支払い条件を設定(NET30・NET60・即時払い等から選択)
4
適用するカタログを選択して「保存」

カスタムカタログの作成

1
管理画面 → 「商品管理」→「カタログ」→「カタログを作成」
2
カタログ名を入力(例:「A社向け卸売カタログ」)
3
対象商品を選択し、価格設定ルールを入力
(例:通常価格から30%OFF・固定価格で設定など)
4
「公開先」で適用する企業またはマーケットを選択して「保存」

ボリュームディスカウントの設定

1
対象カタログを開く → 「価格設定」→「数量ルールを追加」
2
数量の閾値と割引率を設定
例:1〜9個→通常価格 / 10〜29個→10%OFF / 30個以上→15%OFF
3
「保存」→ チェックアウト画面での自動適用を確認

6. 日本の商習慣との注意点

日本のBtoB取引には独特の商習慣があります。Shopifyのネイティブ機能では対応が難しい部分も正確に把握しておく必要があります。

日本の商習慣 Shopifyネイティブ機能での対応 補完方法
月末締め翌月末払い 対応可 NET30設定で実現 標準機能で対応
インボイス(適格請求書) 要アプリ 標準機能では完全対応困難 Order Printer Proなどで対応
掛け率(複雑な価格体系) カタログで基本対応可能 複雑な場合はPlusまたはアプリ併用
見積書の発行 要アプリ BSS B2B Request a Quoteなど
後払い(与信リスク管理) NET設定で後払いは可能だが与信管理は別途 Paid(ラクーンフィナンシャル)と連携
📖 日本の商習慣への詳細な対応方法

請求書払い・掛け率設定・インボイス対応の詳しい実装手順は、以下の記事で解説しています。
ShopifyでBtoB卸販売を自動化する方法2026|日本の商習慣に対応した実装完全ガイド

7. AIを使ったB2B運用効率化

🤖 ChatGPT(MCP×Shopify連携)

MCPでShopifyと接続すれば「B2B顧客の注文履歴を分析して、リオーダーが遅れている企業を教えて」という指示で取引先のフォローアップ対象を即座に特定できる。営業活動の効率化に直結する。

🧠 Claude(Anthropic)

取引先ごとの提案書・見積もり文・フォローアップメールをClaudeで生成。「A社向けの卸売条件提案書を書いて」という指示で、過去のやりとりを踏まえたビジネス文書が即座に完成する。Shopify SidekickはClaude Sonnetで動作しており、管理画面上でのAIアシスタントとしても活用できる。

✨ Gemini(Google)

Googleスプレッドシートと連携してB2B顧客の売上データを分析。取引先別のLTV・リピート率・季節性をGeminiで可視化してカタログ価格の最適化に活用できる。

🔍 Perplexity

競合他社のB2B戦略・業界別の卸売市場動向・取引先企業の最新情報のリサーチに活用。「○○業界の卸売ECトレンド2026」を調べて商談の材料にする。

📘 日本の商習慣に合わせたBtoB構築の詳細手順はこちら

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